汝、我が民に非ズ 京都磔磔行ってきましたよ
汝、我が民に非ズの京都磔磔公演が2018年4月15日に。
おや? 終演後に見覚えのある顔が出てきましたよ。
くらんちくん:お?クランチのギター。お前、町田康なんか観に来るんか?
堀田:INUのアナログ盤持ってるよ。5/5はこんがり音楽祭、6月頃には初の吹き込み盤がリリースされるそうだね。楽しみ! くらんちくんこそ京都まで来たの?
くらんちくん:そりゃ関西NOWAVEのツアー追っかけたくらいやからな。今回は94年に北澤組で来て以来24年ぶり。そりゃ女房を質に入れてでも観に来なあきまへんで!
堀田:関西NOWAVEは80年代初頭のムーブメントだよ。くらんちくん実は50歳くらい?
くらんちくん:わしは妖怪やから、あまねく全ての時代に存在するで
堀田:はいはい。MCも面白かったね。「小説を書くとインタビューを受けなきゃいけないけど、答えられんこと聞いてくる」って
くらんちくん:あれは全く同意やわ。「この小説、なんで書いたんです? 書きたいから書いたに決まってるやろ!」
堀田:怒鳴らないでよ。あの話は続いたね。「それでも何か理由を考えなきゃいけないと思って、考えるうちにやっぱりだんだん腹立ってくる」って
くらんちくん:「物語には、何か理由がなきゃいけないのか?」と苦言を呈してたな。悪いことしたから警察行ったとか。どうでもええやんなあ。その次、話し出したのが最近読んだ本
堀田:有島武郎『カインの末裔 』。内村鑑三と親しいクリスチャン系の作家
くらんちくん:信仰に疑問を持って人妻と心中したひとやな! その話から迷走しだしたな
堀田:どんなこと話してたっけ?
くらんちくん:新幹線のホームにで「自撮り棒で撮らないでください」という注意書きがあるやんか。新幹線が来たときに自撮り棒で撮ろうとして大惨事になったんやろうなという話から、「カメラにおける写真芸術、小説における人称の話につながっていくはずだったんですよ。本当は。ということで次の曲のタイトルは二人称 です。踊り狂う君(ダウン花を抱き儲けなしで)」
堀田:くらんちくん、記憶力やばい! じゃあ「サシスセソ」の話も覚えてる?
くらんちくん:料理じゃなくて、女性の会話の「サシスセソ」な。
思ったことをそのまま歌ってる。小説もそういう話だって。新刊の『湖畔の愛』や『浄土』収録の「本音街」を例に出して、本棚の例えも言うとったけど定番やな。
「かっこつけても仕方ない。心の底から思ってることでないと伝わらない」って話で。「男女間について偽らざる気持ちをいえば、女にモテたい」けど、女性はあまり本音を言わんなって流れで
堀田:ふんふん
くらんちくん:サ「さすがですね」 シ「しらなかった」 ス「すごいですね 」セ「せっかくですから」ソ「そうだったんですね」つまり優位に立たせると男はモテてると思う。単純やな
それに対して町田康が提唱する本音の「サシスセソ」は
サ「最低ですね」 シ「知りたくなかった 」ス「凄くバカなんですね」セ「先祖もバカなんですか 」 ソ「損害賠償請求したい」 これで男女間うまくいかなくなること請け合いやで!
「本音で歌ってますから俺は嘘はつかない」言うて次の曲が「いろちがい」
堀田:「女が逃げて心がくらい」って歌詞、思わず笑っちゃったよ。思いつきなようで、ちゃんとMCが曲に繋がってたのは作家だなあと思う。村人って歌詞が何度か出てきたけど、CD出たら歌詞カード気になる
くらんちくん:インロウタキンとつるつるの壺、INU時代の曲も歌ってくれたけど、新曲も同じくらいかっこいいからな! ザ・スミスの曲を数曲しかやらないモリッシーみたいなもんで、レジェンドだけど常に現役」
堀田:「メチャクチャ好きなんだ 勇気を出して手紙を書こう」(「手紙節」)とか、基本、音楽も小説も同じというか、町田さんって人が面白いよ」
くらんちくん:ある意味。公開執筆みたいな感じやな。「喉が痛けりゃのど飴 鬱になったらアゲモノ食ってろ」(「白線の内側に下がってお祈りください」)が一番気になった。聴いてて腹減ったわ!
「世の中は幻さ 僕たちも幻さ(「野菜食ってゴー」)」とか、「だから君は今日も神を見る」とか、繰り返される突き刺さる歌詞が多かったわ
堀田:いったいどうやってあんな歌詞思いつくんだろうね
くらんちくん:思いついたからに決まってんやろ!
おや? 終演後に見覚えのある顔が出てきましたよ。
くらんちくん:お?クランチのギター。お前、町田康なんか観に来るんか?
堀田:INUのアナログ盤持ってるよ。5/5はこんがり音楽祭、6月頃には初の吹き込み盤がリリースされるそうだね。楽しみ! くらんちくんこそ京都まで来たの?
くらんちくん:そりゃ関西NOWAVEのツアー追っかけたくらいやからな。今回は94年に北澤組で来て以来24年ぶり。そりゃ女房を質に入れてでも観に来なあきまへんで!
堀田:関西NOWAVEは80年代初頭のムーブメントだよ。くらんちくん実は50歳くらい?
くらんちくん:わしは妖怪やから、あまねく全ての時代に存在するで
くらんちくん:あれは全く同意やわ。「この小説、なんで書いたんです? 書きたいから書いたに決まってるやろ!」
堀田:怒鳴らないでよ。あの話は続いたね。「それでも何か理由を考えなきゃいけないと思って、考えるうちにやっぱりだんだん腹立ってくる」って
くらんちくん:「物語には、何か理由がなきゃいけないのか?」と苦言を呈してたな。悪いことしたから警察行ったとか。どうでもええやんなあ。その次、話し出したのが最近読んだ本
堀田:有島武郎『カインの末裔 』。内村鑑三と親しいクリスチャン系の作家
くらんちくん:信仰に疑問を持って人妻と心中したひとやな! その話から迷走しだしたな
堀田:どんなこと話してたっけ?
くらんちくん:新幹線のホームにで「自撮り棒で撮らないでください」という注意書きがあるやんか。新幹線が来たときに自撮り棒で撮ろうとして大惨事になったんやろうなという話から、「カメラにおける写真芸術、小説における人称の話につながっていくはずだったんですよ。本当は。ということで次の曲のタイトルは二人称 です。踊り狂う君(ダウン花を抱き儲けなしで)」
堀田:くらんちくん、記憶力やばい! じゃあ「サシスセソ」の話も覚えてる?
くらんちくん:料理じゃなくて、女性の会話の「サシスセソ」な。
思ったことをそのまま歌ってる。小説もそういう話だって。新刊の『湖畔の愛』や『浄土』収録の「本音街」を例に出して、本棚の例えも言うとったけど定番やな。
「かっこつけても仕方ない。心の底から思ってることでないと伝わらない」って話で。「男女間について偽らざる気持ちをいえば、女にモテたい」けど、女性はあまり本音を言わんなって流れで
堀田:ふんふん
くらんちくん:サ「さすがですね」 シ「しらなかった」 ス「すごいですね 」セ「せっかくですから」ソ「そうだったんですね」つまり優位に立たせると男はモテてると思う。単純やな
それに対して町田康が提唱する本音の「サシスセソ」は
サ「最低ですね」 シ「知りたくなかった 」ス「凄くバカなんですね」セ「先祖もバカなんですか 」 ソ「損害賠償請求したい」 これで男女間うまくいかなくなること請け合いやで!
「本音で歌ってますから俺は嘘はつかない」言うて次の曲が「いろちがい」
堀田:「女が逃げて心がくらい」って歌詞、思わず笑っちゃったよ。思いつきなようで、ちゃんとMCが曲に繋がってたのは作家だなあと思う。村人って歌詞が何度か出てきたけど、CD出たら歌詞カード気になる
くらんちくん:インロウタキンとつるつるの壺、INU時代の曲も歌ってくれたけど、新曲も同じくらいかっこいいからな! ザ・スミスの曲を数曲しかやらないモリッシーみたいなもんで、レジェンドだけど常に現役」
堀田:「メチャクチャ好きなんだ 勇気を出して手紙を書こう」(「手紙節」)とか、基本、音楽も小説も同じというか、町田さんって人が面白いよ」
くらんちくん:ある意味。公開執筆みたいな感じやな。「喉が痛けりゃのど飴 鬱になったらアゲモノ食ってろ」(「白線の内側に下がってお祈りください」)が一番気になった。聴いてて腹減ったわ!
「世の中は幻さ 僕たちも幻さ(「野菜食ってゴー」)」とか、「だから君は今日も神を見る」とか、繰り返される突き刺さる歌詞が多かったわ
堀田:いったいどうやってあんな歌詞思いつくんだろうね
くらんちくん:思いついたからに決まってんやろ!