PRINCEを語る1 インディーロックを語るに避けては通れんプリンス!

 堀田:くらんちくん、久しぶり。レコード何聴いてるの?


くらんちくん:Spoonの新譜。痺れるで。ライブのエネルギーあふれるレコードにしたかったんやって。

このアルバムに合わせて公開されたプレイリストにはPrinceのアコースティック・ライブ盤の曲がチョイスされとった。


堀田:へえ、プリンス。確かにSpoonはギターロックになったPrince然としたところあるね。


くらんちくん:「When Doves Cry(ビートに抱かれて)」のB面「17days」という渋いチョイスや。Spoonのブリット・ダニエルはインタビューでもプリンスへの敬愛を語っとる。

実際プリンスも同時代のロックに対する目くばせを怠らなかったそうやな。Three O’Clockの88年作「Vermillion」はプリンスのレーベルPaisley Parkから出てるし、噂ではコクトー・ツインズのアルバムも出したかったそうや。

ストーンズがプリンスを前座に抜擢した話は有名やし、ミック・ジャガーは最近でも自身のプレイリストでプリンスを2曲も選んどる。しかもブレイク前の曲と晩年の新曲やで。

プリンス自身、ライブでRadioheadやFoo Fightersのカバーをしたり、そもそも大傑作「Sign of The times」収録の「プレイス・オブ・ユア・マン」は恋愛を歌ってるかにみせかけて、白人のロックへの対抗心が本当のテーマや。

黒人音楽と白人のロックンロールは絶えず影響され合って進化してきた。そのことを端的に証明する存在がプリンスやと言ってもいいかもしれん。


堀田:くらんちくん、止まらないね


くらんちくん:おう すまんな。そいでお前はプリンスの曲、何が好きや。言うてみ。どうせ薄いやろけど。


堀田:「Art Official Age」、亡くなる前、最後のオリジナルアルバム好きだよ。坂本慎太郎がラジオで流してた「TIME」とか、ふわーんとした感じの浮遊感あるトラックが好き。「Fallinlove2nite」は鉄板だね(晩年のシングルで「Hitnrun Phase One」に収録)。

「I Wanna Be Your Lover」や「Sexy Dancer」(2nd「愛のペガサス」収録)も好きだね。くらんちくんのテーマソングっぽいね。


くらんちくん:そりゃ、わいは人呼んで愛の伝道師やからな


堀田:「Little Red Corvette」もよいね。くらんちくんが赤いミニカーをこいで颯爽と登場する曲。


くらんちくん:村上春樹がベタに「海辺のカフカ」で引用した曲やな。


堀田:あと、「Pop Life」(7th Around The World In A Day)とか「Sign O' The Times」(9作目のタイトル曲)


くらんちくん:まあ、有名曲ばかりやなー。底が浅いのが露呈しとるわ。ジョジョリオンの主人公のスタンドにデビュー曲「Soft and Wet」を選ぶ荒木飛呂彦の爪の垢でも飲んどきや。ほれ!(<インタビュー>荒木飛呂彦『ジョジョ』シリーズでともに歩んできたプリンスを語る)、これが大先生のインタビューや!!


堀田:出た!音楽マウントとりたがりマン!


くらんちくん:わいを誰やと思うとるん? くらんちくんやぞ。音楽マウントとる以外にわいの存在理由なんてあるか?


堀田:ない! くらんちくんのレゾンデートルは音楽だけ!!


くらんちくん:せやろせやろ!!


堀田:うん・・・(気の毒そうに)存分に語りな。


くらんちくん:それじゃ、次回からプリンスのアルバムを1枚ずつ聴いていこうで!

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