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11月, 2021の投稿を表示しています

Sparklehorseとミリオンダラーホテルやで!

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そろそろ本格的に秋の兆し。CRUNCHのギター堀田が読書しながら音楽を聴いています。読んでいるのはカート・ヴォネガットみたい。 くらんちくん: お、ええの聴いとるな。 堀田: スパークルホース最近よく聴いてるよ。日本盤が出たセカンドとサードがあるけど、特に2001年のサードアルバム 「It's wonderful life」 。ダニエル・ジョンストンと同じような精神性を感じるね。 くらんちくん: そりゃ、 ダニエル・ジョンストンのトリビュート・アルバム の企画にも関わっとるしな。レディオヘッドのツアーサポートして話題になっていた時期は日本盤出とるんやよな。 堀田: サイケ・ロックになった以降のビートルズっぽくもあるし。 くらんちくん: それもあるけど、わいはVelvet Underground直系、つうかルーリードっぽくて好きやな。 堀田: Yves Tumor ( イヴ・トゥモア ) っぽさも感じる。 くらんちくん: そりゃ90年代後期に活動していたミュージシャンはグランジの影響は受けとるやろ。イヴ・トゥモアとか最近のミュージシャンもグランジ・リバイバルみたいな感あるなー。 堀田: うん。スパークルホースを聴いてると、 2000年代を起点にインディーロックの歴史を俯瞰できる ね。 くらんちくん:いわゆるPitchfork史観やな。 60年代のビートルズ、ヴェルベッツ、00年代のレディオヘッドを端緒にしたロック史観。その3つの重要な起点を結ぶミッシング・リンクがスパークルホースことマーク・リンガス や! くらんちくん: しかしアルバムのタイトル 「It's wonderful life」   素晴らしい人生とはよう言ったもんや。 同じことを、例えばやな。U2のボノが歌えば「ひどい世界だけど、それでも我々一人一人ががんばって素晴らしい世界、素晴らしい人生に変えていこう」みたいな、シニカルで、グローバルなメッセージになると思うんや。U2はとても政治的なバンドやし。 やけど、スパークルホースのマーク・リンガスだと、何の皮肉もなく、ただただ純粋に、「今、この瞬間が素晴らしい人生なんだ」と歌ってそうや。 実際にはそんなに素晴らしくはないかもしれへん。よそから見れば、むしろ苦痛に満ちた人生かもしれん。やけど、貧乏でも、誰にも注目されなくても、自分が楽しければそれ

The War On DrugsとPRINCEやで!

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 コロナ禍も静まりつつある2021年11月の午後、くらんちくんは相変わらずタワーレコードで取り寄せたCDを聴いています。 堀田: くらんちくん、何買って聴いてるの? くらんちくん: おう!VIVID SOUNDから出たPRINCEのライブ盤や。 「Live At Webster Hall, New York 2004」 はプリンスの第2の黄金期が始まった2004年のショーケースライブ、ケーブルTV局VH1収録で、短いけど音質はええで。もう一つは2枚組 「Rock In Rio ”Baby, I’m A Star" 1991」 、文字通りブラジルのロックインリオ出演時のFM放送音源、有名なやつらしい。音質はそこそこ。 堀田: ふーん、くらんちくん、プリンス好きだね。 くらんちくん: 国内盤出るもんはだいたい買うとる。 Alive The Live レーベルのは 「Live In Japan 1990」 だけ買うた。TVで放送されたし高音質。「LIVE IN NEWYORK 1985」は公式ビデオの音源やから、今は これでDVDで観れる から注意や。94年の GLAM SLAMはなぜかストリーミングでも聴ける し、まあ、だいたいYuTubeで聴けるんやけどな・・・ こういった国内盤は、法律的にOKな国で作られたブートレグを輸入して販売しとるんやと思う。かつてのハーフオフィシャル盤みたいに法的にグレーかもしれんけど、最近のお蔵出し公式音源だってプリンスが生きとったら発売されんかったやろしなあ。 それはそうと、こっちは新しいライブ盤やで。聴いてみ。 プリンスのCDを取り出し、くらんちくんが別のCDをかけます。 The War On Drugs "LIVE DRUGS" 堀田: わー、かっこいいね。 くらんちくんが拳振り上げて盛り上がってる様が目に浮かぶよ。 サウンドはブルース・スプリングスティーンで、唄がボブ・ディランで、広がっていく壮大なサウンドスケープはU2 を思い出すね。 くらんちくん: まさにそうやな。中心人物のアダム・グランデュシエルは79年生まれやし、その辺の音楽が子どもの頃のロック原体験なんやろな。まさに三つ子の魂は百までや! ブルース・スプリングスティーン好きな村上春樹にも聴いてほしいで。 堀田: 今年出た新譜(「I Don’t