The War On DrugsとPRINCEやで!

 コロナ禍も静まりつつある2021年11月の午後、くらんちくんは相変わらずタワーレコードで取り寄せたCDを聴いています。


堀田:くらんちくん、何買って聴いてるの?

くらんちくん:おう!VIVID SOUNDから出たPRINCEのライブ盤や。「Live At Webster Hall, New York 2004」はプリンスの第2の黄金期が始まった2004年のショーケースライブ、ケーブルTV局VH1収録で、短いけど音質はええで。もう一つは2枚組「Rock In Rio ”Baby, I’m A Star" 1991」、文字通りブラジルのロックインリオ出演時のFM放送音源、有名なやつらしい。音質はそこそこ。

堀田:ふーん、くらんちくん、プリンス好きだね。

くらんちくん:国内盤出るもんはだいたい買うとる。Alive The Liveレーベルのは「Live In Japan 1990」だけ買うた。TVで放送されたし高音質。「LIVE IN NEWYORK 1985」は公式ビデオの音源やから、今はこれでDVDで観れるから注意や。94年のGLAM SLAMはなぜかストリーミングでも聴けるし、まあ、だいたいYuTubeで聴けるんやけどな・・・

こういった国内盤は、法律的にOKな国で作られたブートレグを輸入して販売しとるんやと思う。かつてのハーフオフィシャル盤みたいに法的にグレーかもしれんけど、最近のお蔵出し公式音源だってプリンスが生きとったら発売されんかったやろしなあ。

それはそうと、こっちは新しいライブ盤やで。聴いてみ。


プリンスのCDを取り出し、くらんちくんが別のCDをかけます。

The War On Drugs "LIVE DRUGS"



堀田:わー、かっこいいね。
くらんちくんが拳振り上げて盛り上がってる様が目に浮かぶよ。
サウンドはブルース・スプリングスティーンで、唄がボブ・ディランで、広がっていく壮大なサウンドスケープはU2を思い出すね。

くらんちくん:まさにそうやな。中心人物のアダム・グランデュシエルは79年生まれやし、その辺の音楽が子どもの頃のロック原体験なんやろな。まさに三つ子の魂は百までや!
ブルース・スプリングスティーン好きな村上春樹にも聴いてほしいで。

堀田:今年出た新譜(「I Don’tLive Here Anymore」)ももちろん良いけど、ライブ盤でこのクオリティはすごいね。この人のギターの音、好き。ライブの1曲目(「An Ocean Between The Waves」)聴いてると、クリスマスの街を歩くくらんちくんがイメージされるね。

くらんちくん:どんなんや? 楽しい感じか。

堀田:仕事が終わって、子どもにクリスマスプレゼントを買って家路を急ぐくらんちくん。しかし不幸にも車にはねられて

くらんちくん:悲しいわ!!

堀田:だいじょうぶ。一命をとりとめて入院してる、くらんちくんの病室に息子がお見舞いに来るの。その腕には事故で壊れたオモチャが。「パパ、僕はこれで十分だよ。パパが助かって良かった」

くらんちくん:お涙ちょうだいや!! お涙といえば8曲目の「Eyes To The Wind」聴いとると子どものころ思い出すわ。ママと夜7時50分くらい、8時に閉まるデパートの中で、「蛍の光」が聞こえて来て出口に急ぐ。「8時になったら出れなくならない?」とママに聞いたのを思い出すわ。

堀田:そのデパートも今は取り壊されて・・・

くらんちくん:やっぱり悲しいわ!!!




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